Works

ゆりかごプチスイート&グランモリィ

空間デザイン

キッズルーム(3〜6歳児向け)

ベビールーム(0〜3歳児向け)

森の中のホテルに、みんなにやさしい上質な空間をつくりました。

新潟県湯沢町にあるリゾートホテル、エンゼルグランディア越後中里さんが
新しくオープンした赤ちゃん&お子さま向けの客室「ベビールーム」「キッズルーム」のブランディングデザインをさせていただきました。
主な内容はネーミング・空間デザイン・インテリアコーディネートです。

エンゼルグランディアさんは子育て応援リゾートホテルというコンセプトで、
毎日お子さま連れのお客さまがたくさんいらっしゃるホテルです。
自然豊かな越後湯沢エリアにあるホテルなので、冬はホテルの目の前のゲレンデで雪遊びしたり、
夏は緑の中で川遊びやホタル観賞、 アルパカと遊んだりと、お子さまたちが1日では遊び尽くせないほどのイベントを開催しています。
また、充実したキッズメニューのあるバイキングや赤ちゃん向けグッズのレンタルなど、
お子さまが楽しめるだけでなくママ・パパも安心して楽しめる一大リゾートになっており、
2012年にはミキハウス子育て総研さんで認定している「ウェルカムベビーのお宿」に新潟県で初めて認定され、
子育て応援ホテルとしてのブランドイメージを着実に浸透させてきました。
そのような中で、さらにお子さまとママ・パパにやさしいホテルにしていこうと始まったのが今回のベビー・キッズルームプロジェクトです。

Signs.のブランディングデザインは働いているスタッフのみなさんと一緒に作り上げていくことを大切にしています。
エンゼルグランディアさんで働いている子育て現役のママさんパパさんを中心としたメンバーでプロジェクトチームを立ち上げ、
どんなテーマの部屋にするのか、どんな部屋なら安心して泊まりに来たくなるのか意見を出し合いながら、
間取り・照明計画・インテリアコーディネートを進めていきました。

まず初めに話し合ったのはどんなテーマ(ブランドコンセプト)の部屋にするのかということです。
このコンセプトがあやふやだと、進めていく過程でいろんな要素を取り入れようとしてちぐはぐになったり、
意見がまとまらずに進行が遅くなったりすることがあるので、しっかりと時間をかけて決めていきました。

このコンセプトはおもに3つのポイントから成り立っています。

  1. 上質な木材を利用すること
  2. 子育て応援ホテルとしてのやさしさをお客さまに伝えられる空間にすること
  3. 思わず誰かに伝えたくなる仕掛けをつくること

今回、特に意識したのは1です。
従来、ベビールーム・キッズルームは安全性や清掃性を重要視するためビニールクッション素材や
フロアタイルを多用するデザインがほとんどでした。
もちろんそれらはとても大切な要素ですが、
その点だけを意識してしまうと日本全国どこでも同じデザインのホテルになってしまいます。
エンゼルグランディアさんにしか提供できないもの、
エンゼルグランディアさんだからこそ作れる空間はなんだろうとを模索していくと
「自然」や「森」というキーワードが浮かび上がってきました。

「川遊びやホタル観賞などのイベントを開催しているからこそ知っている
“自然のありがたみ・やさしさ・そして強さ”をお客さまに伝えることができないか」
「外では生の自然を感じてもらい、客室では自然との共存のしかたを学んでもらいたい」
「お子さまが小さいうちから本物の木のやさしさやぬくもりを感じてほしい」
そんな想いから上質な木材を利用することを強く意識したデザインとなりました。
 
各部屋のデザインはこのコンセプトに沿った形で進めていきました。
ベビールームは、最大3名の大人とお子さまで過ごしていただけるお部屋です。
玄関を開けた瞬間に目に飛び込んでくる木製ルーバーがこれから過ごす時間への期待感を高め、
カラフルだけど決して安っぽくない色使いの内装材、木のぬくもりを触って感じることができる家具などを計画しました。
床材は赤ちゃんが好きなだけハイハイできる上質なフローリングと、カビの心配がない樹脂畳を採用し、
ベッドは万が一落ちてしまっても怪我をしにくいロータイプにしました。
水まわりについても、介助しやすいゆったりめのトイレ、離乳食やミルクを温められるキッチンスペース、
柔らかく冷えにくい床のお風呂など、赤ちゃんとママ・パパにやさしいデザインになっています。

  • オリジナルミニキッチン

キッズルームは、最大6人で泊まれる大きなお部屋です。
お子さまのワクワクが止まらなくなるツリーハウス風の2段ベッドや、切り株のテーブルセット。
おじいちゃんおばあちゃんが一緒でも2つめの寝室として使える和室や、ゆったりサイズの浴室など、
世代の違う家族みんながそれぞれゆったりくつろげるようになっています。
そんな中でも一番の見どころはベッドスペースです。
木製ルーバーで囲まれたどこか秘密基地のような空間で寝てみると・・・なんと天井に星々がきらめきます。ちょっと自慢の仕掛けです。

  • ほしぞらベッドルーム

7月のオープン以来、おかげさまで夏休み中はほぼ満室となっており、オフシーズンでも金曜土曜は満室が続いております。
エンゼルグランディアのスタッフさんの思いがつまったこのお部屋で、
たくさんのお客さまが楽しい思い出を作ってくださっているのかと思うと、デザイナー冥利に尽きます。